苔川(高山市)<実践編>

バーブ工法、クラスター置石工(初登場!)の試験施工
平成27年11月16日

20数名の参加者(学生含む)を得て、バーブ工法とクラスター置石工の試験施工を行いました。

作戦はこんな感じで、資材はあらかじめ高山土木事務所さん発注工事で設置しておいていただきました!

20151010苔川の小さな自然再生プラン-2

まずは、手短かに座学で、本日の作戦を説明します。

もちろん、苔川がどんな川か、過去の取り組み、生物調査の結果、試験施工の目的など、必要な情報はしっかりと予習してますよ!

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まず、バーブ工法の1基目を説明付きで施工します。バーブ工法独特の、上流向きに急角度で設置する理由、石同士の組み方、床掘り(とこぼり)の必要性などを確認しました。

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スコップでおりゃおりゃ床掘りしています。バーブ工法の先端付近をとくに念入りに床掘り。

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石を運びます。みなさん、腰は大丈夫だったでしょうか。

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捨石(すていし)ではありません。気持ちの上では、石組み(いしぐみ)なんです。
置くだけじゃだめです。ちゃんと石同士をしっかりかませましょう。

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おりゃおりゃおりゃー。

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気がつくと、4基のバーブ工法が一気に組みあがっていきます。ちゃんと石組みしてますか~??

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ストーンクラスターを模した「クラスター置石工」のポイントは、単に石を置くんじゃなくて、床掘りした上で、複数の石をうまく組み合わせて流れにくいようにするんです。
川の外から見てもらいながら、コアとなる巨石の位置を調整しています。

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クラスター置石工も、床掘りしてコアとなる巨石の据わりをよくします。

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かくして、バーブ工はこんな感じに。

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クラスター置石工はこんな感じに仕上がりました。それっぽいですね。

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下流側の橋からみるとこんな感じです。

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そして、恒例の記念撮影。 完成やー!! みなさん、おつかれさまでした!

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施工直後はこんな感じです。バーブ工法は、本来は土砂が流れてくるのを待つ工法ですが、今回は、効果を早期発現させるため、最初から土砂を投入するという、ややイレギュラーな作戦をとることになってます。

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河川管理者による土砂の投入。
平成27年11月下旬

本来、バーブ工法は、出水によって運ばれてくる土砂をキャッチして寄り洲を形成させる工法です。
しかし、今回は、早期に水際部を形成させるために、最初から土砂を投入する作戦をとりました。
最初から土砂を入れておくことで、バーブ工本体に直接流体力が作用するのを回避するという、安全策でもあります。

施工は、高山土木事務所さんからの維持修繕枠での工事によるものです。(ありがとうございます!)

さてさて、これからの経過観察が楽しみです。

土砂供給後②

工事は、このようにクレーンで土砂をトンパックでつりおろす形で、河川内の作業はミニバックホウで行われました。

施工写真②

これから、いよいよモニタリングの段階に入ります。うまくいったら、上下流にも拡大していきます。


 

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