金地川(不破郡垂井町)山地河川らしい瀬淵構造の復元,河畔林の復元<概要>
この場所は、平成20年くらいに、トンネルの工事にともなって、小さな川を付け替えしようとした際に、当時の関係者がビオトープを作ろうとして、川幅を広げたり岩盤を掘り下げたりした場所です。
この区間の金地川の河床勾配はもともと1/20くらいの急流区間であり、ビオトープでは上流から流れてくる土砂が堆積し、深みが埋まってしまう状況でした。
これに対する改善策を、岐阜県自然共生工法研究会で検討しました。検討の結果、この区間の河道特性にみあった河川地形を簡易な方法で復元し、それによる瀬淵構造が保たれるようにしようということになりました。
また、水辺と道路とのバッファーとなるエリアに、樹林帯を復元しようという試みも地元を中心に続けられており、こちらの活動にも環境修復WGとして参加できればと思っています。
小さな自然再生までの経緯
梅谷トンネル道づくり委員会 平成13年設立
平成20年9月 豪雨により梅谷川が氾濫。浸水被害が発生。 →梅谷川ベストリバーグループ設立
平成21年度 梅谷川災害復旧工事、関連工事が進められる。
平成22年4月 梅谷・片山トンネル開通
平成22年 梅谷トンネル道づくり委員会と梅谷川ベストリバーグループを合わせて梅谷フィールドグループ設立。
●平成22年度から平成23年度にかけて、梅谷・片山トンネルビオトープ、梅谷川についてフォローアップと手直し工事等を実施。
・・・施工後数年が経過する中で、ビオトープに土砂が堆積。地元から垂井町に改善要望が出される。→環境修復WGの出番!!
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